草丛里的蝈蝈

SOMEWHERE IN TIME

二宮和也のIt「一途」第89回 賞

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彼自身は変わらない一途な想いを

もって淡々と一途を進んている。

それでも、さまざまなことが起こる

新しい春、新しい二宮和也の一途。


取材・文/芳麗 撮影/江森康之

ヘア&メイク/服部幸雄 スタイリスト/伊賀大介(band)


  もうすぐ、春——映画『暗殺教卒業編〜 』も始まった(このインタビューが行われた2月半ばの時点では)写はまだ観られていないけれど、アフレコで自分の演シーンだけは観た』と感想を聞くと、何やら思い出し笑い

  「面白かったなぁ。オレはナリ(成宮寬貴)と桐谷(美玲)さんと一緒のシ-ンが多いんだけど。昔から知ってる分、ナリの芝居のすごさが面白くて。技巧としてはもちろんうまいんだけど、人としてべースの面白さが変わってなくてさ。だから、蜷川(幸雄)さんの舞台とかにも呼ばれるんだろうな。いい意味で年齢を重ねても変わらない役者だなあって」

  ではニノ自身は役者として変わったと思う?

  「たぶん、ナリと一緒で変わってないと思う。結婚とかそういう人生の変化もないし、会社での出世とかもない仕事だしね。相変わらず、自分のためだけにお金を使って、自由に生活してるから意識も変わりようがない(笑)。とにかく、ナリと共演できて楽しかったんだよ。映画『暗殺教室』は前作も大ヒットしたって聞いたし。主演の山田涼介が今年の日本アカデミー賞で新人俳優賞もいただいた作品だから。今回も期待してもらっていいんじゃないかな」

話すことは事前に準備しない。

その時、その人と向きあうから

  日本アカデミといえばノも今年映画母と暮ば』て優秀主演男優賞を受賞した取材時は授賞式の前だったが⋯⋯

  「たった5人の中に選ばれて、最優秀賞にノミネートされただけでもスゴイことだし、うれしいよ。でも、もし受賞できたら、もちろんもっとうれしいよね。思いつきりバラエティ番組でも自慢しょう(笑)。だって、これまでアカデミー賞を堂々と自慢する人なんていなかったでしょ?」

  授賞式を楽しみにしているという、明る素直反応が意だっ年、事務所の先輩・岡田最優主演男優賞を受賞したいに福しいたけれど自身は興味がなそうにから

  「もちろん、この仕事は賞をもらうためにやってるわけじゃない。でも、お金のためだけにやってるわけでもないからね。やっぱり、誰かに楽しんだり喜んだりしてもらいたいわけで。こういう賞って、ファンの人たちはもちろん、事務所の人もすごく喜んでくれるだろうなって思う」

  そこまで気に早口で言いきり、とひと呼吸。「、こういうとは受賞してから話うがホン卜はカッコいいんね(笑)」と前きしてから言葉げた

  「去年、岡田くんが最優秀主演男優賞を受賞した後、ふたりで話す機会があってさ。ほら、最優秀賞を受賞した時のトロフィーは、前年の受賞者から渡されるじゃない?だから、次、つまり翌年に岡田くんの手からオレがトロフィーを受け取れたら、これまで支えてくれた人たちは、そのシーンを見てきっと喜んでくれるだろうねって。それで、『来年、オレが行くんで待っていてくださいね』って言ったの。賞は自分のためにじゃなくて、支えてくれてる人たちのために欲しいんだよね」

  授賞式というとは、受賞後のスしみし、受賞できら、ニノは何を語るつもり?

  「その場になってみないとわからないよ。いつもそう。コンサートの最後の挨拶だって、その瞬間まで話すことは決めてないんだから」

  話す内容を先に決めいのは、ポいうほもなが、が”普通に大切”にし

  「先に話すことを決めるなら、コンサートをやる意味がないよね?会場でみんなに会って、歌って踊って、感じたことを最後に話すことに意味がある。それはお芝居だって、バラエティ番組だって、インタビューだって同じこと。オレらの仕事って、すべては相手あってのリアクションだから。相手の熱量に合わせるし、たとえ同じ質問でもタイミングやその場の雰囲気とかってあるよね。自然に受け止めてたくさん答えられる時もあるし、不自然な流れで聞かれると答えにくい時もある」

  たしかに、ニノは生き方や考えはみじんもフレなのに、そのの瞬間に、話すテンションや話したことが変ってく——自分の気ちに本当に直な人だ

  「今日はこの質問にだけ答えてくださいとか言われると困る。じゃあ、向きあって話す必要ない。アンケート用紙のやり取りでいいじゃんって思う。今、会って話すことの意味が欲しい。それって、オレにとっては特別なことじゃなくて、何ごとにおいても普通に大事なことなんだよ」


どんな賞も、自分のためにじゃなくて

ファンの人たちゃスタッフ、事務所の人たち⋯⋯

自分を支えてくれる人たちのために欲しい


Kazunari Ninomiya

1983年6月17日生まれ、東京都出身。映画『暗殺教室〜卒業編〜 』が公開中。今回は、『週刊少年ジャンブ』編集部前の廊下で撮影。連載しているマンガのポスターを一枚一枚、食い入るように見つめながら、とてもうれしそうだったニノ。マンガ誌を続む順番をたずねると、「オレは素直に卷頭から順番に読む派だね」



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